大手銀行 投資商品 備忘録

大手銀行の特別な部屋で投資商品の案内をされたので、そのときの学びをまとめた


◆結論
銀行や証券会社から紹介される投資商品には一切手を出さないこと


◆褒めて気分を良くさせてくる
ビットフライヤーから出金した履歴が口座に残っていた為、仮想通貨で儲けたことは知っていたようだが、いかにもこちらの気分を良くさせるような褒め方を要所のタイミングでしてくる。

「その若さですごいです!」
「先見の明があったんですね!」
「こんなお客さん初めてです!」

わかっていても気分が良くなるので、これに惑わされて担当者と仲良くなりすぎるのは非常に危険だと感じた。担当者との会話はすべて商品の成約につなげるために布石だと捉えるくらいでちょうどいいかと思う


◆手数料がバカ高い
紹介される投資商品は、年間手数料2~3%かかるものばかり。こんな商品を担当者は平気な顔して紹介をしてくる。

資産運用では年率4~7%の利益を狙うのに、手数料だけで2~3%もとられてしまったら全然儲からない。

銀行からの投資教育用の資料には「長期・積立・分散」というのは書いてあったが、コストの重要性を説いている文章は一切見当たらなかった。ここら辺が闇だなと感じた。

現在自分が投資している全世界株式インデックスファンドのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の実質手数料は年間0.2%である。銀行から紹介される商品のおかげで、改めてネット証券のインデックスファンドの商品の素晴らしさを実感することができた。

参考ページ
インデックスファンド 学び 備忘録

現在自分のポートフォリオは下記の通りだが、今回紹介を受けたからといってこの配分を変えるつもりは一切ない

・ADA 40%
・オルカン 25%
・銀行預金(税金分を含む) 35% 

むしろ今回の件のおかげで、自分のポートフォリオに自信を持つことができた


◆顧客に投資商品を理解させるつもりはない
仕組みがわかりづらい商品ばかりで、投資商品をその場の説明だけで理解するのが難しかった。

投資について少し勉強している自分でもわかりづらかったのに、今まで投資をしておらず退職金をもらって初めて資産運用を考えているような50~60代の層の人はもっとわかりづらいと感じるはず。しかも面談は2~3時間続くので後半はめちゃくちゃ疲労がたまってくるので判断力が鈍る。

「AIによる投資判断」
「最近流行のデジタルトランスフォーメーション」
「当社で人気の商品」
「世界有数の金融グループによる資産運用」

等々、それっぽい謳い文句で魅力的に見せてくるだけで、手数料をめちゃくちゃ取ってくる商品だったりする。

詐欺商品を売りつけてくる業者ほどではないが、魅力的に聞こえるセールストークだなという感じはあった。しかし、散々詐欺商品のセールスを受けてきてをしてきた経験のおかげで、担当者の攻撃は効かなかった


◆複数商品を紹介することで、どれかを選ばせてくる
紹介してきた商品一覧
①投資信託
②ファンドラップ
③外貨預金
④個人年金
⑤ドル建て終身保険
⑥仕組債

いろいろ説明を受けたが、仕組みが非常にわかりづらい。特に③~⑥はそれっぽく見せて情弱をターゲットにした商品ではないかと思えるしまうくらいだった。投資で重要な手数料について書かれたページもわざとわかりづらくしているのではという印象を受けた。

担当者はこちらが適切な商品でなくても何かしら商品を購入してくれればいいので、複数商品を提案して「どれがいいか?」という考えにすることで、そもそも商品を購入しないという選択肢をなくそうとしてくる。これはセールステクニックのダブルバインドという手法である。


◆「さすがに銀行なんだからマシな商品あるんじゃないの?」
自分も1%くらいはその可能性に賭けていたが、冗談抜きでゴミ商品ばかりだった。

銀行や証券会社のターゲットは50~60代で今まで投資経験がない情弱な高齢者かと思われる。それくらいひどい商品ばかり。これらの商品を買うより、ネット証券を使って幅広く分散された手数料の安いインデックスファンドを買うべし。

あと、担当者は投資のプロではなく販売のプロにすぎない。おそらく大金を持つ顧客がどんな悩みを持っているのかを真に理解しておらず、表面上はわかっている感を出しているが、会社が売りたい手数料の高い商品をただひたすらに提案しているだけ。

しかし、銀行にある商品の中でも決済用預金は素晴らしい商品。口座に1,000万円以上預金がある方は必ず利用すること


◆「ネット証券でインデックスファンドを買うより、人からサポートを受けられる銀行や証券会社の担当者から紹介された商品の方が安心できるのでは?」
その安心感につけこんでくるのが、銀行や証券会社。顧客にはコストの重要性を理解させないまま、粗悪な商品を売りつけて手数料を稼ぐのが販売側の狙い。決して顧客のために商品を売っているのではない。

こういった粗悪な商品にダマされないためには、インデックスファンドについて学ぶのがオススメ。情弱のままだと銀行から紹介される商品をそのまま買って損してしまう。勉強することで、銀行窓口ではなくネット証券で世界中に分散されたインデックスファンドを買えばいいというのが理解できるようになる。


以上。