暗号資産 相続 準備

暗号資産の相続で家族に迷惑をかけないために、いろいろ準備することがあるので、その内容をまとめた

◆前提
・多めの額の暗号資産を保有している人
・暗号資産の相続で家族に迷惑をかけたくない人


◆「相続の準備とかめんどくさくない?まだ死ぬのは先だし。。」
めんどくさいが、暗号資産はパスワード(リカバリーフレーズ等)がわからなくても相続税の課税対象になってしまう。暗号資産を多めに保有している人は、自分が死んだときにきちんと準備しておかないと遺族に迷惑がかかってしまうので、必ず準備しておくべし。

相続人が被相続人の設定したパスワードを知らない場合であっても相続人は被相続人の保有していた仮想通貨を承継することになりますので、その仮想通貨は相続税の課税対象となるという解釈でございます。

引用:第196回国会 参議院 財政金融委員会 第6号 平成30年3月23日

死後なんてどうでも良いという意見はあるかもしれないが、それ以上に自分の死ぬ直前に「家族が暗号資産を引き出せるように準備してなかったな。。」と思うのは避けたい。そんなことを思いながら死にたくないので準備するべし


◆「何か準備しなくちゃいけないのはわかったけど、具体的に何をやればいい?」
暗号資産を保有していることを伝え、必要な情報を家族に共有すべし。

①保有している暗号資産
②リカバリーフレーズ等の保管場所
③日本円で出金するまでの手順
 ※画像付きだと家族は助かるはず
④ウォレットや取引所の問い合わせ先
⑤わからないことがあったときの相談先

ぶっちゃけこれから暗号資産の相続準備をする人は、上記をすべてやるのは大変だと思う。最低でも①,②,⑤だけでも家族に共有しておくこと


◆「リカバリーフレーズやPINコードの情報はどうやって保管して、死後 家族に共有すれば良い?」
下記のページに記載した
終活 整理 相続&サブスク


◆「ウォレットや取引所の問い合わせ先はどこにある?」
各サービスのホームページのどこかに載っている。

下記に自分が利用している各サービスの問い合わせ先やよくある質問のページを載せておく。

英語でのやり取りの場合は、DeepLGoogle翻訳を利用して連絡すること。


・ハードウェアウォレットジャパン
レジャーナノの日本正規代理店。サポート範囲は、レジャーナノと専用アプリケーションLedger Liveの操作方法まで。
問い合わせフォーム

・Ledger社(レッジャー社)
レジャーナノを販売している本社。サポート範囲は、レジャーナノと専用アプリケーションLedger Liveの操作方法まで。
ご利用ガイド
問い合わせページ

・ヨロイウォレット
ADAの代表的なウォレット
サポート窓口

・ビットバンク
多くのアルトコインの板取引ができる国内取引所
よくある質問
問い合わせフォーム

・メタマスク
イーサリアムブロックチェーン通貨用のウォレット
よくある質問
問い合わせページ

・バイナンス
代表的な海外取引所
よくある質問
チャットサポート


◆「各サービスに聞いてもわからないことがあったときは、他に相談先はある?」
ある。

相談先の前に誰かに教えてもらうときの注意点を挙げた。
⇒リカバリーフレーズとPINコードを教えない
⇒レジャーナノを渡さない
⇒サポートしてくれる人とは直接会わない
⇒相手に指定された送信先に暗号資産を送らない

引用:レジャーナノ 復元可能チェック


自分の死後、家族が暗号資産の出金時にわからないことがあったときの相談先の候補の方々を下記に挙げた。


・YUTAさん
本名:大石悠貴(おおいし ゆうき)さん

暗号資産関連の公認会計士 税理士

1000人以上のサポート経験アリ
Cardano ADAのコミュニティで信頼度が高い方

連絡先が載っているページ
https://coinzzz.jp/who/

Twitter
https://twitter.com/yuta_cryptox


・たまらん坂税理士法人
元税務署の方々で構成されている税理士法人。

公式サイト
https://shinsakamoto.com/

問い合わせフォーム
https://shinsakamoto.com/contact/

電話番号:042-849-8358


・株式会社ブレイブブライト
レジャーナノのZoomサポートのサービスがある。
https://shop.hardwarewallet.jp/items/62973356

サポート時にレジャーナノを持ってない場合、貸出をしているが、セキュリティ的に怖いので、他人のレジャーナノは使わないこと。

レジャーナノの日本正規代理店であるとページに書いてあるが、執筆時点では、日本正規代理店ではないので、この店からはレジャーナノを購入しないこと。 この会社のZoomサポートを利用するのはアリだが、日本正規代理店ではない点には注意する。

レジャーナノの日本正規代理店の確認方法
サイトにアクセスして、「アジア」→「日本」の順にクリック


・クリプトサルベージ
暗号資産救出サービス
https://www.data-salvage.jp/service/crypto

値段が高く、対応ウォレットが少ないのが懸念点

調査費:30万円(1デバイス追加毎に10万円)
成功報酬:10%~22%

値段が高すぎるので、上記の相談者たちにお願いしても解決できなかった場合に利用する


◆対策で1番大切なことはいきなり死なないこと
ここまで書いたが、1番の理想としては、寿命が近づいてきたタイミングで暗号資産を現金化することである。

急死しないためのメモ
・健康でいること
・運動する
・良質な食事
・良質な睡眠
・不慮の事故に気を付ける
 車では安全運転
 歩行時は車や自転車に注意
 外出中にヤバい人がいたら距離を置く
 トラブル時の基本戦略は全力で逃げる。
・ヤバい人を寄せ付けないために、筋トレして強い見た目になる。
 無差別殺人犯は、弱者を狙ってくる

とはいえ、不慮の事故で急死してしまう確率は2.8%なので、あまり気にしすぎないことも大切。

引用:令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況

できる限りの準備をしたら、「全死亡数の97%の確率で急死するわけじゃないから別に大丈夫か!」という感じで楽観的に考えるべし。


以上。


◆オマケ
今回書いた記事はブログに書くために内容をわかりやすく整理したので、人によっては「もっとここを解説してほしい」という感想があるかもしれない。

暗号資産の相続に関連していて、「このサービスの相続についてわからないことがある」「このケースではどうしたらいいか?」「こういう状況で困っています」というのがあれば、TwitterのDMから相談を受け付けている