FIRE達成 備忘録

つい先日、FIREを達成したのでいろいろ考えてたことなどまとめた。


◆「経済的な問題は大丈夫なの?」
結論:ほぼ大丈夫

現在の資産
・ADA 70%
・オルカン 30%

これらを毎年定率4%で取り崩しながら生活費+αで余裕を持って生きれるくらいの収入がある。FIREムーブメントで言うところのFat FIREの状態。

ADAも取り崩して良いのかどうか迷ったが、現時点で自分が必要だと感じる資産があり、毎年4%以上伸びていくと思うし、お金を使って豊かな経験をすることが大切だと判断したので、ADAも毎年4%定率で取り崩すことにした。

ADAの枚数およびオルカンの保有状況的に、下記2つのダブルパンチが同時にきても生活できる資産状況。

・リーマンショック級の暴落でオルカンが50%下落
・仮想通貨市場の大暴落でADAが50円まで下落

もしこれ以上の暴落が同時にきた場合は、生活費分だけは仕事するつもり。ADAとオルカンが同時にこれ以上の暴落になる可能性は低いと考え、経済的にはFIREできると判断した


◆「FIREしてヒマにならないの?その時間で何するの?」
FIREによってできた時間でやりたいこと。
・マンガや本をたくさん読む
・いろんな遊びを経験する
・仮想通貨の情報収集
・情報発信
・のんびり過ごす

他人の目を気にせずに自分がやりたいことを自分のペースで楽しむつもりなので、ヒマにはならないと思っている。

あと、いろいろ考えていたとき、FIREしてしまうと堕落してこのまま自分の価値(人的資本的なもの)が下がってしまうという思い込みがあったが、本を読んだり、豊かな経験をすることで、むしろ会社員のまま過ごすより人間として成長していけるはず。

「FIREせずに会社員として10年間働く」のと「FIREでできた時間でいろんな経験をして10年過ごす」という未来をイメージしたときに、FIREした方が楽しい人生になる確率が高いと判断した


◆「経済的な自由はあるけど、会社を辞めることに抵抗がある。どうやってこのカベを超えた?」

いろいろ本を読むことで考え方をアップデートするのが有効だった。

FIREするために自分の背中を押してくれた書籍
・嫌われる勇気
・DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
・年収90万円で東京ハッピーライフ

以下は自分に響いた本の中からの引用

・嫌われる勇気

われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。・・・他者の課題には踏み込まない。それだけです。・・・およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと——あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること——によって引き起こされます。課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。

他者の課題に介入すること、他者の課題を抱え込んでしまうことは、自らの人生を重く苦しいものにしてしまいます。もしも人生に悩み苦しんでいるとしたら——その悩みは対人関係なのですから——まずは、「ここから先は自分の課題ではない」という境界線を知りましょう。そして他者の課題は切り捨てる。それが人生の荷物を軽くし、人生をシンプルなものにする第一歩です。

われわれはみな、対人関係に苦しんでいます。それはご両親やお兄さんとの関係かもしれませんし、職場での対人関係かもしれません。そして前回、あなたはいいましたね?もっと具体的な方策がほしい、と。わたしの提案は、こうです。まずは「これは誰の課題なのか?」を考えましょう。そして課題の分離をしましょう。どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きするのです。そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。これは具体的で、なおかつ対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めた、アドラー心理学ならではの画期的な視点になります。



・DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

「自動運転モード」で生きるのはラクだ。改めて何かを考えたりする必要がないからである。だからこそ、私たちはこのモードを選んでしまう。だが人生を最大限に充実させたいのなら、このモードに留まっていては望むものは得られない。人生を存分に楽しむには、無意識な自動運転をやめ、自らの意思で思う方向に操縦していかなければならない。

ジョンが大富豪になった後も仕事を続けたのは、働くのが楽しかったからだという人もいるかもしれない。トレーディングのスリルが、日常の経験よりもはるかに刺激的だったのではないか、と。だがそれは違う。ジョンは、単に働くことが習慣になっていただけだ。10代の少年が女の子にモテたいがためにタバコを吸い始め、その後も禁煙しないのと同じだ。中毒になり、その習慣をやめられなかったのだ。「必要以上に稼ぐために働くこと」をやめるのは難しい。なにしろ働けば、「金」という社会に公然と認められた形の報酬が与えられるからだ。だから、それは簡単に習慣になる。

死ぬ前に後悔することトップ2・・・最大の後悔は、「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」であった。・・・自分の心の声に耳を傾けず、誰かに用意された人生を生きていると、人生の最後に大きな後悔を抱くのかもしれない。多くの人々が、人生の最後に「働きすぎなければよかった」と後悔するのもそのためだろう。・・・実際、ウェアが患者から聞いた後悔のなかで2番目に多かったのは(男性の患者では1位だった)は、「働きすぎなかったらよかった」だ。これは、まさに私が本書で主張していることの核心だとも言える。

少しでもあなたの背中を押すために、最後に大胆に行動するための3つのポイントだけ伝えておこう。1つ目は、あなたがどれくらいリスクを取ろうが、どんな大胆な行動に出ようが、一般的にそれは人生の早い段階が良いということだ。・・・2つ目は、行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではないということだ。大胆な行動を取らず、同じ場所に留まれば、安全に思えるだろう。だが、それによって何かを失っている可能性にも目を向けるべきだ。安全な道は歩めるかもしれないが、行動して得られるはずだった経験値を失っている可能性もある。・・・3つ目は、「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべきだということだ。人は不安に襲われていると、実際のリスクを過度に大きく見なしてしまう。大胆な行動を想像するとすぐに不安を覚えてしまう人は、まずは考え得る最悪のシナリオを頭に浮かべてみよう。次に、その最悪のシナリオを乗り越えるためのあらゆる安全策を検討してみよう。


・年収90万円で東京ハッピーライフ

子どもの頃から世間にいろんな「ふつう」や「当たり前」を刷り込まれますけど、世間ほどぼんやりして当てにならないもんはない。自分の実感を基準にしたほうが、のちのち変わってしまったとしても、人のせいにしなくてすむし、長い目で見ればずいぶんラクに生きられる。

どうすれば自分にとってベストな生き方が見つかるか。これはですね、外側に開拓していくのではなくて、内側に進んでいくのが意外と根本的な解決の糸口になります。自分が本当は何が好きなのか、どういう暮らしを幸せと思えるのか。自分とずーっと向き合うのってしんどいし、途中でどうしてもめんどくさくなって、流行りに乗っかっとけばオッケー、ということにしたくなる。そこを踏ん張って、イヤになるほど向き合って自分を掘り下げていくんです。

自分の選択した生き方が、正しいとか間違ってるとか、なんで人に言ったり、証明したり、認めてもらわなきゃいけないんだろう、と思ってます。・・・それぐらいにしとくと、すごくラクなんです。いい悪いとか、正しい間違ってるみたいな、相対的で対立的な価値観って、疲れると思う。間違ってる何かがないと、自分が正しい側に立てないというのは、しんどくないでしょうか。・・・そういうのをいちいち判断することからは徹底的に離れて、「個」「わたしはわたし」っていう感じを目指すんです。そうすると、正しさにがんじがらめになってる現代社会の風潮から解放されて、今よりちょっとラクになるんじゃないかな。だから、何がベストかっていう考え方からも、できるだけ離れていったほうがラクです。がむしゃらに働こうが、ゆっくり生きようが、その人が好きでそういう生き方をしてるなら、ライフスタイルに優劣とか特にないと思うし。



◆「結局、FIREはするべき?会社員として働くべき?」
自分自身が何をすることで幸せに生きれるかで判断するのが良いかと思う。

会社で働くのが楽しくて、充実していると判断するならそのまま働き続けるのがいいだろうし、「今のまま働いていても楽しい未来をイメージできないな」と判断したのならFIREをして、自分がやりたいと思えることをやるべし。

どうしても、自分の思考を誰かに依存することで、最適な生き方、ベストな生き方を探してしまいたくなるが、正解はないのだから、自分の内なる本音と常に向き合い続けることで行動を選択していくのが現代の生き方になってくるはず。


以上。