資本家 社会的意義

全世界株式インデックスファンドであるeMAXIS Slim 全世界株式オール・カントリーという資本を保有しているだけで、さらに資本が増えるという状況はもちろん嬉しいが、なんとも言えない気持ちになったことがあり、資本の保有に社会的意義はあるのかを考えてみた


◆結論
資本主義経済の拡大に貢献しているので、資本の保有に社会的意義はあると思っている


◆「そもそもなんで社会的意義があるかどうかという疑問が出たの?」
オルカンを保有してから含み益が出ている状況であり、

世界的ベストセラーである21世紀の資本でトマピケティ氏がデータを用いて実証した「r>g」を実感したのだが、

ただ資本を保有しているだけなのに良い思いをしていることに違和感があったため


◆「株式投資なんだから、投資した会社にお金が流れることで貢献しているんじゃないの?」
自分もインデックスファンドに投資をした当初はそう思っていた。

実際に上場前に新規株式が発行されるときに投資するお金は企業に直接お金が流れて、そのお金で設備投資や人的投資がされるので、新規株式発行時に投資している人が直接企業に貢献している。

しかし、上場後に株式投資をした場合、企業に直接お金が流れているわけではない。

株が会社から新たに発行されるときに、株を購入する人がいる。その人のお金だけが会社に流れて、その会社の成長に使われる。それ以外の取引はすべてが転売だ。コンサートチケットの転売はコンサート当日までが勝負だが、株というチケットは、会社がつぶれるまで転売され続ける。

もちろん、株式市場が無意味だと言いたいわけではない。もし株式市場で株を転売できなかったら、会社が株を発行しても購入しようと思う人が減ってしまう。売ることができるから、会社が株を発行しやすくなっている。

でも、あなたが会社に投資したと思っているそのお金は、株を転売してくれた人の生活に使われ、会社の成長に1円も使われていないのは事実だ。そして、この転売はただのギャンブルでしかない。

引用:株式投資の99%以上はギャンブルである。

ちなみに暗号資産の場合も同じで、プレセール(ICO)に投資した場合は、発行元の企業に直接資金が流れるが、上場後に取引所で暗号資産を買った場合は企業にお金が流れるわけではない。

暗号資産のときのお金の流れは知っていたが、上場後の株式投資のお金の流れを今まできちんと理解できていなかった


◆「そしたら上場後の株式投資は誰にも貢献していない?」
そんなことはなく、貢献している。

もし上場後に株を売買する人がいなければ、上場前に新規株式発行時に投資をする人が株を売ることができず、誰も新規で投資する人がいないことで新しい株式会社が生まれない。

上場後に株を売買する市場があるからこそ、新規株式発行時の投資家が「自分が株を買った後にきちんと売却できる市場があるから安心して買える」と思える。

引用:なぜ株式市場は存在するのか?


なので、上場後の株式市場に投資をしている人は、市場に流動性を提供することで貢献している


◆「それはわかったけど、投資で勝っている人も負けている人も流動性を提供することで貢献してるから、利益を出して投資に勝った人だけが貢献していることってなに?」
投資で勝った人は、資本主義経済の拡大に貢献している。

下記の引用がわかりやすい。

なぜ、世界各国の株式が右肩上がりに上昇してきたのでしょうか。それは、これらの国々を支える資本主義経済が拡大再生産し続ける仕組みだからだと考えられます。

おカネを持っている資本家が企業に投資する⇒労働者は労働力を企業に提供する⇒企業は市場で求められる製品やサービスを提供する⇒企業はそれを売って得た利潤から労働者に賃金を払い、残った利潤を資本家に配当する……という形で還元します。

資本家はさらに儲けるために資本を企業に投じ、労働者もさらに賃金をもらうために働いく。こうしてグルグル回っているうちに、資本が自己増殖していく。その過程で株価も上がっていく。こういう仕組みが資本主義経済です。

これが、人々の「豊かになりたい」という欲望に見事に合致しているものだから、資本主義経済は拡大再生産し続けているというわけです。

引用:インデックス投資の長期戦で損しないコツ

株式投資をしている資本家は、「資本主義経済の拡大に貢献してくれてありがとう」という感謝によって利益が出ていると解釈して良いかと思う


◆「株式投資で資本主義に貢献できるのはわかったけど、それによって格差が生まれたりいろいろ問題が起こってしまわないか心配。実際にr>gで格差はどんどん広がるんじゃない?」
確かに格差はあるが、資本主義によって世界は確実に良くなっている。

思想史家である柿埜真吾さんの資本主義についての解説がすごくわかりやすい。[脱成長]や[温暖化]などで騒いでいる人たちを論破する解説は見事だった

参考動画
①成長なくして人類の発展はありえない!「脱成長」への正面からの異議申し立て!
②「脱成長」はもともと主流だった?なぜ人類は経済成長を追い求めるようになったのか
③富めるものはますます富むが、貧しいものも豊かになった?根拠なき脱成長論と温暖化終末論
④岸田総理の「所得倍増計画」は無理!政策のピントが外れている訳とは

上記の動画で解説していた柿埜さんの考えをもっと知りたい場合は、著書【自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠】という本を読むのがオススメ。

一通り読んでみたところ、データをもとに資本主義の素晴らしさがわかるし、これからも資本主義が拡大することに肯定的な考えを持って良いんだと実感することができた。


以上。


「インデックスファンドで利益を出すことで何に貢献しているのか?」、「資本を保有することの社会的意義は?」などの疑問について、いろいろ考えを聞きたいので、下記ツイートのリプ欄で考えを募集中