暗号資産の投資で勝つためにどうすればいいのか、いろいろ考えていたことをまとめた
◆結論
これから強い信仰が集まると期待できる銘柄に投資する
◆「信仰ってなんか怪しいんだけど?」
日本円やドルなどの通貨は、国民からの信仰があるから使えている。国民からの信仰がなければ、お店でお札を出しても使うことができない。通貨は、使われている人からの信仰があるかどうかが非常に大切なポイントになってくる。
暗号資産を例に考えてみると、例えばDOGEやSHIBのような銘柄が上がっているのは、ホルダーからの信仰が強いからだと思っている。もちろん、技術力があって需要のあるプロジェクトは、その需要がホルダーの信仰につながっているので買われて上がっていると思う。
信仰に必要な要素として、愛着と需要がある。
信仰というと何かネガティブな意味で捉えられがちだが、ここではポジティブな意味で捉えてほしい。
暗号資産で新しい経済圏を作るということは、新しい通貨に価値があるという信仰を投資家に植え付けなければならない。これは法定通貨を国民に使ってもらうために、国が信仰を植え付けているのと同じだと思う。
プラットフォーム銘柄は、新しい経済圏で多くのdAppsを作り活性化させることで、新しい信仰を植え付ける必要がある。通貨は信仰であることをみんなが理解したうえで通貨を使えば良いと思う
◆「ますます怪しく感じるんだけど?」
信仰というポイントは投資する上で非常に重要だと思っているので書いている。
ぶっちゃけ暗号資産投資家のほとんどは銘柄の値上がりに期待しているはず。プロジェクトの経済圏でトークンを使いたいと思っているわけじゃなく、とにかく儲かれば良いと内心思っているはず。自分自身、初めてADAに投資したのは儲かりたいからだった。
こういうことを考えていると、はたしてADAホルダーの中でカルダノ経済圏で決済したいという理由で投資している人はどれだけいるのか正直疑問に思ってしまった。プレセール参加者の心の奥底の本音としては儲かりたいから投資しているはず。この本音を隠しながら、いつの日か利確するタイミングを虎視眈々と狙いながら、「プロジェクトの将来性」や「査読による安全性」を語っているのはどうなのかと思ってしまった(完全にブーメラン)。
決してADAの未来に悲観的というわけではないのだが、この本音の部分と向き合っていかないと、暗号資産投資で勝つことはできないと思っている
◆「ADAホルダーの大半は儲かりたいだけなの?」
わからない。
自分自身プレセールに参加したのは、間違いなく儲かりたいから。当時はカルダノ経済圏でADA決済したいなど一切考えられなかったし、考えられるようなリテラシーはなかった。
もし他のプレセール参加者が儲かりたいという思いだけで、経済圏でADA決済したいと思っていなかった場合、はたして今までの開発は何だったのかということになってしまう。
ここで信仰というのが非常に重要になってくる。
カルダノADAの開発は今まで活発に進んできたが、これはすべてカルダノ経済圏を活性化させることにつながってきている。圧倒的な技術力によって「カルダノ上のdAppsが出てくる」「ADAを使ったDeFi取引ができる」という信仰を投資家に植え付けてきた。しかも実際に形になりつつある。さらに日本コミュニティの愛着の強さもカルダノの強さだと思う。
プロジェクトの活躍によって、ADAを実際に利用できるようになる、という信仰を植え付けてきたからこそ、ここまでプロジェクトが拡大してきたはず(改めて言うが、ここで言っている信仰はネガティブな意味ではなく、ポジティブな意味で使っている)。
現状上位にいる銘柄はプラットフォームがあり、そこでのトークンの使い道がある。
自分が保有しているGRTはプラットフォーム通貨ではないが、その辺りはどうなのか気になった。GRTはERC20トークンであり、現状は決済で用途があるわけではない。
しかし、プロジェクトが資金調達の手段としてトークンを発行しているのだから、必ずしも決済で使える必要はないのかもしれない。実際にガバナンストークンとしての用途があるので、GRTを株式みたいに捉えればいいと思った。
「トークン=決済で使えなければならない」と考えてしまうと、利益を出したい投資家の意義がわからなくなってしまう。実際に株式は決済に使うことができないが、株式投資家から買われているのが現実。
GRTを株式と捉えることで、
プロジェクトの経済圏でThe GraphのAPIが使われる
↓
開発者に収入が入る
↓
経済圏が潤う
↓
プロジェクトが活性化する
↓
投資家や開発者からの信仰が強くなる
↓
実績に応じて株価が上がるような感じでGRTが買われていく
と予想している。アマゾンやグーグルが儲かることでさらに株が買われるのと同じように、需要を強く満たすことができる暗号資産のプロジェクトは、それが強い信仰につながることによって値上がりを期待できる
※2021年12月9日追記※
Graph内の製品がNFT化することで、開発者同士の経済圏が活性化し、開発者からの信仰が強くなると予想している
◆「儲かりたい思いで暗号資産に投資するのはよくない?」
別にオッケーだと思う。
他の投資家を出し抜いて、儲かりたいという私利私欲に満ち溢れた投資家がたくさんいるからこそ、暗号資産の市場が拡大してきたし、これからもさらに拡大すると思う。
儲かりたい投資家だらけなのにも関わらず、表面的なプロジェクトのミッションを鵜呑みにして投資するというのはよくない。
【経済圏を作ったり需要を満たすというミッションを掲げているプロジェクト】
と
【ミッションを建前にして運営やベンチャーキャピタルだけが儲かるプロジェクト】
があるが、これらの見分けがつきづらい。
どちらのプロジェクトも一般投資家からの信仰を獲得する必要があるというのは変わらない。これについてはプロジェクトの中身を真剣に調べて、判断しなければならない。
最近学んだIDOプラットフォームというのがまさにミッションを建前にして、運営側が儲かる仕組みなだけでないかと思っている
◆「IDOプラットフォームってなに?」
IDO→暗号資産取引所のかわりにDEX(分散型取引所)が間に入っておこなわれる資金調達方法
IDOプラットフォーム→特定のトークンの保有量によって、プロジェクトのIDOに参加できるプラットフォーム
例として、BSCPADやGameZoneというプロジェクトがある。そして、次にくるのがMetaVPadというプロジェクトだという予想があるが、ぶっちゃけ確実に勝てるのは安くトークンを保有している運営者とベンチャーキャピタルにすぎない。
一応、IDOで面白いと思ったポイントとしては、「資金調達する仕組み」と「トークン設計」である。トークン設計に関しては、ステーキングや段階的でないと売却できないようになっており非常によくできた仕組みだと思う。
しかし、IDOは流行っているようだが、形が変わっただけで過去のブームと同じだと思う。
・ICOブーム
値上がり益狙い
・HYIPブーム
早い者勝ち
・DeFiブーム
利率の良いトークンペア狙い&分散型取引所トークンの値上がり狙い
現状は、ビットコインやイーサリアム長者が誕生して、彼らが新しく使い道やさらなる儲け先を生み出している現実は否定できない。
ビットコインやイーサリアム長者誕生
↓
DeFi、NFT、メタバース誕生
↓
新しい市場で長者たちが仕込む
↓
純粋な投資家からカモる
という構造はあるはず
◆「暗号資産の資本家はまだ儲かろうとしているの?」
おそらくそうだし、その手を緩めるつもりはないと思う。
金持ちの暗号資産投資家やベンチャーキャピタルがさらに儲かるために新しいプラットフォームを作る、マーケティングする。
↓
「これから必要とされるプロジェクト」という謳い文句で、結局は運営側と一部の金持ちが勝つ。
↓
一般投資家がババを引く
現状は暗号資産の富裕層がさらに資産を増やすためのゲームになっているのは否めない。富裕層が次にどこにお金を動かすのか流れを読むゲームと言われても仕方ないし、この視点は必要だと感じた。
純粋に運営側のうたい文句を鵜呑みにするのは危険である。これからブロックチェーンの未来を純粋にすごいと思っている投資家をベンチャーキャピタルがカモにしようとしているはず。
この辺に関しては、ビットコイナー反省会で有名な東さんのツイートが参考になった。
まあしかし17年以前とかならともかく、今から界隈に入ってきてビットコインやろう、という風になるのが少ないのは仕方ない部分あるな。他の新興チェーンの方が伸びしろがあったり、トークンでジャブってるからな。収益的にはそっちに行った方が高いのは間違いないし。どうりでそりがあわ‥
— Koji Higashi (@Coin_and_Peace) December 1, 2021
まあしかし成長やスケール、規制耐性、ソーシャルスケーラビリティなどの限界はいずれにせよどこかのタイミングでストップは来るから、そのタイミングでまた新しいおもちゃに飛びつき続けるのか?とも思うけど
— Koji Higashi (@Coin_and_Peace) December 1, 2021
これらのツイートは暗号資産業界の現実を表しているし、カモろうとしてくるプロジェクトには注意しなければならない
◆最後に
暗号資産の中で1番信仰を集めているビットコインは強いと改めて感じた。
よくビットコイナーの意見でアルトコインは淘汰されるという考えがあるが、それは違うと思う。アルトコインの中でも愛着や技術力や需要によって投資家の強い信仰が集まったプロジェクトは生き残っていくはず。
なので、何かの銘柄に投資をするときは、まだ強い信仰が集まっておらず、愛着や技術力や需要によって今後強い信仰が集まると予想できる銘柄に投資すべきだと考えている。
以上。